
「NHKに子ども向けの英語番組があるらしいけど、うちの子(あるいは自分自身)にはどれが合うんだろう?」教材選びをしていると、一度はそんな疑問にぶつかります。
NHKの英語番組はラジオ8番組・テレビ4番組と数が多くて、対象年齢もレベルもさまざまです。
この中には、幼児期からすでに楽しめる番組や、小学生の学習にぴったりの番組、さらには「子どもと一緒に見ているうちに保護者の英語力も上がる」番組まであります。
NHKの英語番組全12本を整理したうえで、幼児(幼稚園・保育園)・小学生(児童)のいるご家庭でどう活用すればよいかを、保護者の視点も交えてご紹介します。
NHK英語番組の全体像(ラジオ8番組・テレビ4番組)
NHKの英語講座は「ラジオ(NHKラジオ第2・らじる★らじる)」と「テレビ(Eテレ)」の2系統に分かれ、レベルも対象年齢も番組ごとに設計されています。まずは全体を押さえておきましょう。
ラジオ番組(8番組)は次のとおりです。
- 小学生の基礎英語
基礎英語 レベル1
基礎英語 レベル2
エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
英会話タイムトライアル
ラジオ英会話
ニュースで学ぶ「現代英語」
ラジオビジネス英語
テレビ番組(4番組)は次のとおりです。
- 小学生の基礎英語 on TV
会話が続く!リアル旅英語
#バズ英語?SNSで世界をみよう?
リトル・チャロ
このうち、幼児・小学生のいるご家庭で特に活用しやすいのは、次の章で紹介する番組群です。
幼児(幼稚園・保育園)期におすすめの番組
リトル・チャロ(テレビ)
迷子になった子犬チャロがニューヨークを冒険するアニメーションが軸の番組です。文法や単語を覚えさせようとする構成ではなく、ストーリーそのものを楽しむうちに英語の音やフレーズに自然に触れられるのが特徴です。学習色が強くないため、英語にまだ慣れていない幼児期の「はじめての英語番組」として取り入れやすい一本です。
小学生の基礎英語 on TV(テレビ)
対象は小学生ですが、映像・音楽・キャラクターを使った構成のため、年長さんくらいの幼児でも「見て楽しむ」形で触れることができます。歌やチャンツのパートは、幼児期の「音とリズムで英語に親しむ」学習方針とも相性がよい内容です。
幼児期のポイント
この時期は「理解させる」よりも「触れさせる」ことを優先しましょう。番組をBGM代わりに流しておくだけでも、繰り返し耳にすることで英語の音に慣れていきます。市販の英語絵本やフォニックス教材と並行して、テレビ番組を「耳と目からのインプット」として活用するのがおすすめです。
小学生におすすめの番組
小学生の基礎英語(ラジオ)/ 小学生の基礎英語 on TV(テレビ)
歌やチャンツ、簡単な会話フレーズを中心に、英語に親しむことを目的とした入門講座です。ラジオとテレビは姉妹番組の関係にあり、両方を組み合わせることで「聞く」「見る」の両方から英語に触れられます。文法よりも「英語耳」を育てる時期の小学校低学年に向いています。
基礎英語 レベル1・レベル2(ラジオ)
中学入学後の内容を先取りできる講座で、英語学習に意欲的な小学校高学年のお子さんにもおすすめです。レベル1はbe動詞や一般動詞など基本文法から、レベル2はより複雑な表現へとステップアップする構成なので、中学英語への橋渡しとして活用できます。
リトル・チャロ(テレビ)
小学生になっても、ストーリーを楽しみながら英語表現を吸収できる教材として引き続き活用できます。「勉強」に疲れたときの息抜きとして取り入れると、英語への苦手意識を防ぐのにも役立ちます。
小学生期のポイント
学年が上がるにつれて、「聞き流し」から「内容を理解する」段階へと少しずつシフトしていきましょう。番組を見た後に、覚えたフレーズを親子で言い合ってみるなど、アウトプットの機会を作ると定着率が高まります。
「保護者と一緒に見る」ことで得られる効果
NHKの子ども向け英語番組は、実は保護者にとっても学び直しの機会になります。歌やフレーズはシンプルで聞き取りやすく、大人が英語を学び直す入り口としても十分に活用できる内容です。
保護者が一緒に番組を見ることには、次のようなメリットがあります。
子どもの「わからない」にその場で寄り添える
一緒に見ていれば、聞き取れなかった部分や意味が気になる部分をすぐにフォローできます。
-番組後の会話が生まれる
「さっきの◯◯って英語でなんて言ってた?」と親子で振り返ることで、番組の内容が記憶に残りやすくなります。
保護者自身の英語耳も鍛えられる
子ども向けとはいえ、ネイティブの発音やリズムに触れる機会になり、保護者の英語力向上にもつながります。
「教える」のではなく「一緒に楽しむ」というスタンスで番組を見ることが、家庭学習を長続きさせるコツです。
家庭学習への取り入れ方(番組×市販教材の組み合わせ方)
NHKの番組は無料で継続的に視聴できる点が大きな魅力ですが、番組だけで学習を完結させようとすると、内容の定着や復習の面で物足りなさを感じることもあります。そこでおすすめなのが、番組と市販の英語教材を組み合わせる方法です。
番組で「聞く・見る」
絵本やドリルで「読む・書く」に発展させる。番組で耳にしたフレーズを、絵本やワークブックで文字として確認することで理解が深まります。
フォニックス教材で音と文字のつながりを補強する
番組は音声中心のため、文字を読む力を伸ばすには専用教材を併用すると効果的です。
番組をきっかけに興味を広げ、テーマに合った教材を選ぶ
動物やお店など、番組で扱われたテーマに関連する教材を選ぶと、子どもの興味が持続しやすくなります。
番組を「入り口」、市販教材を「定着・発展」として役割分担させることで、無理なく継続できる家庭学習のサイクルが作れます。
最後に
NHKの英語番組は、幼児期のリトル・チャロや小学生の基礎英語シリーズなど、家庭で無理なく取り入れられる番組がそろっています。大切なのは、番組を「子どもだけに見せるもの」にせず、保護者も一緒に楽しみながら関わることです。
番組でインプットした英語を、絵本やドリルなどの教材で「読む・書く」に発展させることで、家庭学習の効果はさらに高まります。お子さまの年齢や興味に合わせて番組を選び、親子で無理なく続けられる英語学習の習慣を作っていきましょう。
(参考)




