
英語の歌は、パパ・ママが特別な準備をしなくても、今日から親子で楽しめる「おうちで英語レッスン」になりますね!
と言っても「本当に英語力が身につくの?」「ただ聴かせるだけでいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか・・・
乳児・幼児期の英語の歌がなぜ効果的とされているのかを研究や学習指導要領の観点から整理したうえで、年齢別のおすすめ英語の歌15選と、歌で英語教育をする際のコツ・注意点をまとめました。
なぜ幼児期の英語学習に「歌」が向いているのか
音声中心の学びは国の方針
文部科学省・小学校の学習指導要領における外国語活動では、児童が外国語でのコミュニケーションを体験する際には音声面を中心とし、アルファベットなどの文字や単語の取り扱いは児童の学習負担に配慮しながら音声によるコミュニケーションを補助するものとして用いることとされています。
読み書きよりもまず「聞く・話す」音声体験を重視するという方針です。歌はまさにこの「音声を大量に浴びる」体験そのものであり、就学前の乳幼児期から自然に取り入れやすい方法だといえます。
手遊び歌は「体で覚える」学びにつながる
保育・幼児教育のねらいは健康・人間関係・環境・言葉・表現の5領域で示されていますが、歌詞に合わせて手や体を動かす「手遊び歌(action song)」がこれらの領域においてどのように役立つかを考察する研究も行われています。
身体の動きと言葉の理解が結びつくという「身体化された認知(embodied cognition)」の理論に基づけば、手を叩いたり体を動かしたりしながら歌う英語の歌は、単に聞くだけの学習よりも記憶に残りやすいと考えられます。
海外の教育機関も「歌」の効果を後押し
英語教育の国際機関であるブリティッシュ・カウンシルも、子ども向け英語指導における歌の価値を強調しています。
歌は繰り返しが多くリズムが強いため子どもに覚えられやすく、単語だけでなく意味のあるフレーズのまとまりとして言語を学べるほか、発音やイントネーションの習得にも役立つとされています。
また、記憶力や集中力、体を使った動作による協調性を育てる効果も指摘されています。
家庭向けの発信でも、動作を伴う歌は新しい英単語をその動きと結びつけて覚える助けになり、体を動かしながら歌うことでより記憶に残りやすくなるとされています。
「意味」より先に「音」に慣れることが大切
乳幼児が英語の歌を歌う様子を見ていると、歌詞の意味を理解する前に、耳で聞いた音をそのまま真似して声に出していることがほとんどです。
幼児期の英語の歌は歌詞の内容を理解させることよりも、聞いたままの発音や表現をそのまま声に出せるようにすることが大きな目的であり、それができることは英語の音を聞き分けられている証でもあります</cite>。日本語の童謡でも同じことが起きているのと同様に、まずは「音に親しむ」段階を大切にしましょう。
【年齢別】おすすめの英語の歌15選
0~2歳(乳児)向け:シンプルな音とリズムを楽しむ
Twinkle Twinkle Little Star(きらきら星)
メロディが日本語の童謡と共通しており親しみやすい
Rock-a-bye Baby
ゆったりとした子守唄で寝かしつけにも
Itsy Bitsy Spider
指遊びができ、繰り返しのフレーズが多い
Rain, Rain, Go Away
短くシンプルで覚えやすい
This Little Piggy
足の指を使った触れ合い遊び歌
3~6歳(幼児)向け:体を動かしながら単語を覚える
Head, Shoulders, Knees and Toes
体の部位の単語を動作とセットで覚えられる定番曲
If You’re Happy and You Know It
手拍子や足踏みなどの動作を通じて英語の指示(Clap your hands等)に親しめる
-Old MacDonald Had a Farm
動物の名前と鳴き声のオノマトペを楽しく学べる
Five Little Ducks
数字の歌としても使え、繰り返しで数の感覚が身につく
The Wheels on the Bus
乗り物や日常動作の単語が豊富に登場する
Row, Row, Row Your Boat
親子で向き合って体を揺らしながら歌える
5歳~小学校低学年向け
文字や語彙のステップアップになります。
ABC Song
アルファベットの音と文字を結びつける第一歩
Hokey Pokey
体の部位+前置詞(in / out)の感覚がつかめる
London Bridge Is Falling Down
友達と一緒に遊びながら歌える集団遊び向けの曲
Baby Shark
現代の子どもに人気が高く、家族の呼び方(baby, mommy, daddy…)を覚えやすい
Super Simple Songs Baby Shark CD
歌で英語の勉強をするときの5つのコツ
1. 動作(アクション)とセットにする
手や体を動かしながら歌うと、単語と動きが結びつき記憶に残りやすくなります。歌に合わせたジェスチャーは、新しい英単語を動作と関連づけて覚える助けになるとされています
2. 同じ歌を繰り返し聴かせる
1回で新しい歌を次々に聴かせるより、お気に入りの1曲を何度も繰り返すほうが定着しやすくなります。歌は繰り返しやすくリズムが強いことで、子どもに親しまれ「お気に入り」になりやすいという特徴があります。
3.短くシンプルな歌からスタートする
歌詞が長い曲は途中で集中力が切れがちです。1~2番程度の短い歌を選び、必要に応じて区切って聴かせるのがおすすめです。
4. 親子で一緒に声を出す・体を動かす
聴かせるだけでなく、パパ・ママも一緒に歌ったり踊ったりすることで、子どもは安心して声を出せるようになります。歌を通じたコミュニケーションは、恥ずかしがり屋の子どもでも声を出しやすい安全な場になるとも言われています。
5. 意味の説明よりも「楽しい体験」を優先する
歌詞の一語一語を訳して教える必要はありません。まずは音やリズムを楽しみ、成長とともに少しずつ意味の理解が追いついてくるという流れを前提にしましょう。
歌を使う際に気をつけたい注意点
日本語の学習を妨げる心配をしすぎない
0~3歳前後は日本語の語彙や表現を吸収する重要な時期でもあります。英語の歌だけに偏らせず、日常生活では引き続き日本語での語りかけも大切にしながら、英語の歌は「楽しい遊びの一つ」として無理なく取り入れましょう。
「聴かせっぱなし」にしない
ただ音源を流し続けるだけでは効果が限定的です。動作を真似したり、目を合わせて一緒に歌ったりするなど、双方向のやり取りを意識しましょう。
完璧な発音を求めない
パパ・ママ自身の発音に自信がなくても問題ありません。子どもは音源やネイティブの発音からも十分に学べるため、大人は一緒に楽しむ姿勢を見せることの方が大切です。
年齢・興味に合わない歌を無理強いしない
子どもが興味を示さない歌を無理に聴かせ続けると、英語そのものへの苦手意識につながる可能性があります。子どもの反応を見ながら、好きな歌を中心に選んでいきましょう。
選曲は「動作がしやすいか」「長すぎないか」を基準に
年齢に応じた歌選びの視点として、動作をつけやすいこと、長すぎない(2~3番程度まで)ことが子ども向けの曲選びのポイントとして挙げられています。




