英検デジタル証明書の無償発行対象が拡大!小学生・中学生は何に使えるの?

2026年9月15日から、英検(実用英語技能検定)の「デジタル証明書」の無償発行対象が拡大されました。

これまでは、英検に合格した人を中心に利用されていたデジタル証明書ですが、今回の変更によって、2018年度以降に実施された対象試験を受験した人は、合否にかかわらず、デジタル証明書を無償で取得できるようになりました。

小学生や中学生のお子さんが英検を受験しているご家庭では、「デジタル証明書って何?」「合格していなくても必要なの?」「高校受験などで使えるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

英検デジタル証明書の仕組みや今回の変更点、小学生・中学生の英検受験でどのように利用できるのかをわかりやすく解説します。

 

英検デジタル証明書とは?

英検デジタル証明書とは、英検の「合格証明書」や「英検CSEスコア証明書」をオンライン上で確認・提出できる電子版の証明書です。

日本英語検定協会によると、2024年から提供されているサービスで、従来の紙の証明書と同様に、英検の級やCSEスコアを証明する正式な証明書として利用できます。

受験者は「受験者マイページ」の「デジタル証明書」から確認できます。

デジタル証明書には、主に次の2種類があります。

デジタル合格証明書**:英検の級に合格したことを証明
デジタル英検CSEスコア証明書**:英検CSEスコアを証明

英検協会によると、デジタル合格証明書にはCSEスコアも記載されるため、合格した人は提出先から別途指定されていない限り、デジタル英検CSEスコア証明書を別に申し込む必要はありません。

 

2026年9月から何が変わった?

今回の変更点は、デジタル証明書を無償で取得できる対象者が広がったことです。

日本英語検定協会は2026年9月10日、「英検Rデジタル証明書」無償発行対象を拡大すると発表しました。

2026年9月15日15時以降、2018年度以降に実施された対象試験を受験した人について、合否にかかわらず、デジタル証明書を無償で取得できるようになりました。

対象となる試験は次のとおりです。

英検(従来型)
英検S-CBT
英検S-Interview
英検CBT
英検2020 1 day S-CBT

ただし、失格などの場合は証明書発行の対象外となることがあります。

 

「合格していなくても証明書がもらえる」ということ?

「合格していないのに合格証明書が発行される」という意味ではありません。

英検に合格した人には、これまでどおりデジタル合格証明書が発行されますが、合格証明書の発行対象にならない受験者については、デジタル英検CSEスコア証明書によって、自分が取得したCSEスコアを証明できるようになりました。

つまり、合格者はデジタル合格証明書、合格証明書の発行対象外の受験者はデジタル英検CSEスコア証明書という違いがあります。

なお、今回無償になったのは「デジタル英検CSEスコア証明書」です。紙の英検CSEスコア証明書については、従来どおり有料です。

 

デジタル証明書は何が便利なの?

デジタル証明書には、紙の証明書にはない便利な点があります。

 

合否公開日から利用できる

英検協会によると、デジタル証明書はウェブ合否公開日の当日から確認・提出できます。紙の証明書の場合は郵送されるまで時間がかかりますが、デジタル証明書なら、必要なときにオンラインで確認できます。

 

複数の提出先にも利用しやすい

デジタル証明書は、複数の提出先に利用する場合でも、紙の証明書のように追加発行を繰り返す必要がありません。英検協会も、デジタル証明書は何度でも使い回すことができ、追加発行の手間や費用がかからないことをメリットとして紹介しています。

 

オンラインで管理できる

受験者マイページからデジタル証明書を確認できるため、紙の証明書を保管しておく必要がありません。特に、何度も英検を受験する小学生・中学生の場合、過去の受験結果をオンラインで管理できることは便利でしょう。

 

小学生・中学生は英検デジタル証明書を何に使う?

ここが保護者の方にとって気になるところではないでしょうか。

小学生・中学生の場合、大学入試で英検を利用する高校生ほど、すぐにデジタル証明書を提出する機会は多くありません。しかし、将来的な入試や学校への提出などを考えると、知っておいて損はありません。

 

高校受験で英検の級やスコアを提出するとき

中学生の場合、英検の取得級が高校入試で評価されるケースがあります。

ただし、英検を高校入試でどのように利用できるかは、都道府県や高校、入試方式などによって異なりますので、「英検に合格していれば必ずデジタル証明書を高校に提出できる」と考えるのではなく、志望校の募集要項などを確認することが大切です。

英検協会も、デジタル証明書を出願などに利用できるかどうかについては、提出先が定める方法・条件を確認するよう案内しています。

 

学校などから英検の成績提出を求められたとき

学校によっては、英検の取得級やスコアを確認するために証明書類の提出を求めることがあります。その場合、提出先がデジタル証明書に対応していれば、オンラインで証明書を提出できる場合があります。

ただし、学校によって必要な書類や提出方法は異なります。英検協会も、学校への提出については、それぞれの学校が指定する証明書や提出方法を確認するよう案内しています。

 

中学・高校入試での活用が広がる見込み

日本英語検定協会は、2027年度入試以降、小学校・中学校・高等学校の一部の入試においても英検デジタル証明書の利用開始を予定していると発表しています。すでに大学入試では、ウェブ出願時に「デジタル証明書共有キー」を入力するだけでオンラインから英検の結果を提出できる大学が増えており、この流れが中学・高校受験にも広がっていく可能性があります。

 

英検の受験履歴を家庭で正確に残せる

紙の合格証明書は保管中に紛失・破損しやすいものですが、デジタル証明書ならアカウントにログインすればいつでも確認・再表示できます。小学生のうちから英検を受け続けているお子さんの場合、「何年生の時にどの級・スコアだったか」を正確に記録として残しておけるのは大きなメリットです。

 

塾・英会話教室への提出資料として

近年は英検の受験結果を提出条件やクラス分けの参考資料として求める塾・英会話教室も増えています。デジタル証明書があれば、スマートフォンの画面を見せるだけで手軽に提出・共有ができます。

 

小学生の場合、デジタル証明書をすぐに使う必要はある?

小学生の英検受験では、デジタル証明書を受験直後に学校へ提出するような場面は、中学生や高校生に比べると多くないでしょう。そのため、「英検を受験したら必ずデジタル証明書を提出しなければならない」というものではありません。

ただし、今回から合否にかかわらず対象者が無償で取得できるようになったため、英検を受験した記録をデジタルで残しておきたい場合には利用しやすくなりました。特に、これから何度も英検を受験する予定があるご家庭では、受験者マイページから一度確認しておくとよいでしょう。

 

中学生の場合は高校受験を意識して確認しておこう

中学生になると、高校受験との関係で英検を受験する機会が増えるご家庭もあります。英検の級やCSEスコアが入試でどのように扱われるかは、志望する高校や入試制度によって異なります。

そのため、「英検に合格したから安心」ではなく、「志望校では、どの級・スコアを、どの証明書で、どのように提出するのか」を確認することが大切です。英検協会のウェブサイトでも、入試で英検成績を利用する場合は、学校によって提出を求められる書類が異なるため、募集要項などを確認するよう案内しています。

 

英検デジタル証明書は入試にも利用できる?

英検のデジタル証明書は、入試での利用を想定した機能も整備されています。

2026年度入試からは、「入試出願連携サービス」が始まりました。これは、英検と連携したウェブ出願システムを利用して、出願時にデジタル証明書を提出できる仕組みです。

受験者は受験者マイページで証明書を確認し、共有キーを取得。その共有キーを対応するウェブ出願システムに入力することで、英検側の証明書情報と出願情報を連携できます。

ただし、すべての学校・入試がデジタル証明書に対応しているわけではありません。利用できるかどうかは、必ず志望校の募集要項や出願案内を確認しましょう。

 

英検デジタル証明書の取得方法

デジタル証明書を利用するには、受験者マイページにログインします。「デジタル証明書」タブから発行依頼を行うことで、対象となる証明書を確認できます。

今回の変更後は、2018年度以降に実施された対象試験について、合格者はデジタル合格証明書、合格証明書の発行対象外の受験者はデジタル英検CSEスコア証明書を無償で取得できるようになっています。

 

参考

英検 デジタル証明書特設サイト

「英検Rデジタル証明書」無償発行対象を拡大、9月15日15時より開始

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